あの紙は、もしかしたらSOSだったのかもしれない

凸凹育児(発達グレーゾーン)

※※この記事では、子どもが書いた言葉を
「◯ね」と表記しています。

床に落ちている紙を見つけた。

たったそれだけの出来事なのに、胸がぎゅっとなった。

悲しかったし、苦しかった。

「私、何か間違えたのかな。」

そんな気持ちにもなった。

でも、あの日の出来事を振り返るたびに思う。

私は、あの紙に書かれた言葉だけじゃなく、その奥にあった次男の気持ちも知りたかったんだと思う。


床に落ちていた、一枚の紙

床に、小さく折りたたまれた紙が落ちていた。

何気なく開いてみると、そこにはひらがなで「◯ね」の文字。

そして、その横には、

  • かあさん
  • とおさん
  • せんせい

の名前が並んでいた。

見つけた瞬間、本当にショックだった。

親として、胸に刺さらないわけがない。

次男は小学3年生。

気持ちを言葉にするのが、あまり得意じゃない。

嫌なことがあると癇癪になったり、暴力的な言葉が出たりすることもある。

思い通りにならないと、

「ぼくなんていらんのや」

と、自分を否定するような言葉を口にすることもあった。

だからこそ、あの紙を見たとき、

「何かあったのかな。」

という思いも同時に浮かんだ。

紙に書かれていたのは、漢字じゃなかった。

ひらがなの「◯ね」だった。

だから許せる、という話ではない。

でも私は、その丸みのある文字に、誰かを本気で傷つけようとする憎しみだけじゃない、悔しそうな怒ったような次男の姿を想像してまった。


療育の先生に聞いてみた

紙を見つけた日の療育のお迎え。

次男が出てくる前に、たまたま療育の先生と話す時間があった。

私は先生に、紙のことを話した。

「こんなものを見つけてしまって……。療育で何かありましたか?」

でも先生からは、

「特に変わった様子はなかったですよ。」

とのことだった。

その話をしている途中で、次男が出てきた。

すると、

「なんの話?」

「悪い話?」

と、すごく気にしている様子だった。


何度も聞いてきた次男

車に乗ってからも、

「なんの話だったん?」

「悪い話なん?」

と何度も聞いてきた。

車の中には他の兄弟も乗っていた。

二人で落ち着いて話したかったから、

「家に帰ってから話そう。」

と伝えた。

でも、それでも気になるみたいで、ずっと聞いてきた。

次男って、本当に人の表情や空気をよく見ている。

だから療育の先生と私が二人で話しているのをみて自分に関係するなにかと考えたんだと思う。

周りの変化にも敏感だ。

だから療育の先生と私が二人で話しているのをみて自分に関係するなにかと考えたんだと思う。


紙を見せた瞬間の「あっ」

家に帰って、次男と二人になった。

私は紙を見せながら聞いた。

「こんな紙を拾ったんだけど、何かあった?」

紙を見た瞬間、

次男は「あっ」と言って、表情が固くなった。

私は、

「怒る気はないよ。ただ、こんな言葉を使うくらい嫌なことや悔しいことがあったのかなって思って。」

「何か手伝えることないかなと思って、話を聞きたいだけ。」

そう伝えた。

すると次男は、

「ひらがな書きたくて……。」

「『し』って書くつもりじゃなくて、『せ』って書くつもりだった。」

と、一生懸命はぐらかしていた。

本当のことを言うのが怖かったのかもしれない。

怒られると思ったのかもしれない。

私を悲しませたと思ったのかもしれない。

どれが本当かは分からない。

でも、「何もなかった」とは思えなかった。

結局聞き出せないままだったけど、困ったことあったら教えてねと改めて伝えるきっかけになった。


「◯ね」は、本当にそうなってほしいって意味だったのか

もちろん、「◯ね」という言葉を軽く受け止めるつもりはない。

親として、傷ついた。

でも次男のこれまでの姿を思い返すと、少し違う見え方もしてきた。

もしかしたら次男の中では、

「嫌だ。」

「ムカつく。」

「悲しい。」

「わかってもらえない。」

「もう限界。」

そんな気持ちが全部混ざっていたのかもしれない。

大人なら、

「先生に注意されて恥ずかしかった。」

「宿題をやれと言われてイライラした。」

「かあさんに怒られて悲しかった。」

「とおさんにからかわれて嫌だった。」

と分けて考えられる。

でも、それを言葉にするのが難しい子もいる。

最後に残るのは、

「なんか嫌!」

「もう全部イヤ!」

そんな大きな感情だけなのかもしれない。


気持ちに名前をつける練習

次男は、普段から人の顔色をよく見ている。

我慢することも多い。

たまに一人でシクシク泣いていることもあるし、1歳の子みたいに「うえーーん!」と泣くこともある。

きっと、いろんな気持ちはある。

でも、それを言葉にするのが難しい。

だから私は、少しずつでも気持ちに名前をつける練習をしていきたいと思った。

  • 嫌だった。
  • 悔しかった。
  • 悲しかった。
  • 不安だった。
  • 寂しかった。
  • 疲れた。

「今の気持ちはどれに近い?」

そんな会話を重ねながら、一緒に探していけたらと思っている。


わが家も試行錯誤中

正直、どう声をかけるのが正解なのかは分からない。

「何があったの?」

と聞いても、

「わからん。」

「別に。」

「なんでもない。」

で終わることも多い。

でも、本当は言葉にできないだけなのかもしれない。

だから最近、気持ちを言葉にする手助けになるものも取り入れてみようかなと思っている。

絵を見ながら「今の気持ちはどれに近い?」と選べる感情カード。

これで全部解決するとは思っていない。

でも、「分からない」で終わっていた気持ちが、

「もしかして悔しかったのかも。」

「ちょっと不安だったのかも。」

そんなふうに変わるきっかけになるなら、試してみる価値はあるのかなと思っている。

気になっているものを貼っておくので、同じように悩んでいる方の参考になればうれしい。


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文章が少ないので一人でもみながら「きもち」を考えるきっかけになるかな


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