うちの長男、虫が好きすぎる。そんな息子がある夏、セミを車に乗せると言い出した。止めればよかった。本当に止めればよかった。
男の子を育てていると、必ずやってくるアレ。
虫ブーム。
昆虫、恐竜、戦隊モノ……次から次へとブームが来ては、親も否応なく巻き込まれていく。我が家の長男もそのひとり。
虫取りが好きすぎて、春から秋、いや冬も関係ない。1年中、虫取り網と虫かごを持って半袖半ズボンで近所を散策している。
しかも我が家の近所だけじゃなく、実家の近くでも顔が売れてしまって、農家さんや近所のおじちゃんたちから「カブトムシがいたから」と声をかけてもらうほど。完全に地域公認の虫少年になっている。
昆虫の図鑑も毎回図書館で借りてきて、いつもリビングに広げてある。母としてはあまり視界に入れたくないけど、避けようがない。一度、ゴ◯ブリ図鑑なんてものを借りてきたこともあった。あれは本当に困った。

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そんな長男がある日、言い出した。
「セミ、車に乗せていく」
断ったけど、負けた
セミと車の相乗りなんて、絶対に嫌だった。
虫かごから逃げ出したら?セミがおしっこしたら?(噂ではめちゃくちゃ臭いと聞いていた)考えるだけでぞっとする。
きっぱり断った。
でも長男は引かなかった。「頑張って捕まえたから連れて帰りたい」「セミの観察がしたい」とあれこれ説明してくる。キラキラした目で訴えられると、どうしても強く言えない。
根負けした。
甘かった。許可した自分をあとから恨んだ。
30分、地獄だった
虫かごの中には元気なセミが一匹。
出発してすぐ、鳴き始めた。
ミーンミンミンミンミン……
車内に響き渡る、あの音。密閉された空間で聴くセミの声は、想像の3倍うるさい。会話も聞こえない、音楽も意味をなさない。ひたすらセミの独演会。
運転していた夫も「めちゃくちゃ鳴くやん。音でかすぎ」と集中できない様子。途中で音楽をかけてみたけど、完全にかき消された。窓を少し開けてみたけど、焼け石に水だった。
長男は大満足。私たちは無言。
30分が、すごく長かった。
着いてから、息子に話した
目的地に着いて、セミを降ろしてから長男に向き合った。
「ものすごくうるさくて母は耳が痛かった。もう二度とセミと一緒に車に乗るのは嫌だよ」
責めるんじゃなくて、ただ正直に伝えた。長男はちょっと申し訳なさそうな顔をしていた。でも捕まえたセミを手放したくない気持ちもわかる。虫が好きなのも、観察したいのも、全部本気。
そのあと、家の木に登らせてみた。セミが自分で木につかまって、そのまま自然に戻れたら、と思って。でもうまくいかなかった。樹液がないと、セミも居場所を見つけられないらしい。
最後まで一緒に過ごしたけど、うまく送り出してあげられなかったのは、少しだけ心残りだった。
男の子の「ブーム」、親は乗りこなすしかない
思い返せば、虫の前には恐竜ブームがあった。図鑑を何冊も読み込んで、名前をそらで言えるように。戦隊モノにハマったときは、毎週日曜の朝は静かになった。(テレビに真剣)
そのたびに「またか…」と思いながら、気づけば一緒に図鑑をめくったり、変身ポーズを覚えたりしている。
子どものブームって、親が思う以上に本気なんだよな。だから無下にもできない。付き合ううちに、いつの間にか自分も少し詳しくなっていたりする。それが、悔しいような、おかしいような。
子どもはすごい集中力で目がキラキラしてるから素敵だなとも思う。
でも。
セミだけは、車に乗せないほうがいい。
これだけは声を大にして言いたい。
まとめ:セミの車内同伴は要注意
- 密閉空間でのセミの鳴き声は想像以上
- 30分でもかなりのダメージあり
- 子どもは大喜び、親はぐったり
- 子どもの気持ちはちゃんと受け止めつつ、次は断固断る
- でもそれも、男の子あるあるのひとつ
同じ経験をした人、きっといると思う。もしくは「うちもやりそう…」と思ったあなた、どうか気をつけて。
虫かごと網は基本100円ショップで十分。消耗品だし、なくしても傷ついても気にならないのがいい。ただ、本格的に飼育したくなったときのためにひとつ良いものを揃えておくのもあり。
結局、我が家は三人目にして昆虫観察キットを買ってしまった。毎回「勘弁して…」と思いながらも、楽しそうにしている顔を見るとつい。喜ぶかなと思ったら、やっぱり買ってしまう。
男の子の虫ブーム、抗えない。

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