長男、次男、三男。
同じ家で暮らして、同じ親に育てられている。
ご飯も一緒に食べるし、同じテレビを見ることもある。
それなのに、3人とも全然違う。
一言で表すなら、
長男は「思春期」 次男は「反抗期」 三男は「やんちゃん期」。
これだけでも、なんとなく伝わる気がする。
でも、実際に3人を並べて見ていると、
「兄弟って、こんなに違うものなの?」
と思うことが本当に多い。
朝から、もう3人とも違う
まず、朝の動き方から、もう3人とも違う。
長男は、起きたらまずヤクルトを飲む。
それから朝ごはんを食べて、食べ終わると、そのままフリーズ。
次男は、起きたらまずテレビ。
ニュース番組をつけて、
「今日、雨っぽいよ」
「これ事件のニュースだって」
と、天気や事件を教えてくれる。
三男は、まずスッポンポン。
服を着る前に、なぜか裸のまま部屋をうろうろしている。
朝から、もう3人とも違う。
次に、朝ごはん。
長男はご飯派。
お菓子やパンより、ご飯が好き。
次男はシリアルや菓子パン、トースト。
そして三男は、次男につられる。
次男がシリアルを食べていたら、
「僕も!」
となる。
食べるものは違うのに、テレビがつくと3人とも一斉にテレビに釘付けになる。
でも、何を見ているかというと、これもまた違う。
長男は録画で、自分の好きな番組を見る。
興味の幅が広く、本でも動画でも、興味を持ったものなら何でも見る。
昆虫、乗り物、電車、新幹線、鳥、海の生きもの、恐竜。
最近は毒生物や毒植物、鉱石にまで興味が広がっている。
自分で調べて、知ったことを私に説明してくれることも多い。
以前は、奈良の川で鉱物を探したいと言い出して、自分で調べて、
「ここに行って石を拾って、自由研究にしたい」
と計画を立てていた。
こういうところは、長男らしい。
次男は、朝のニュースに加えて、最近よく見ているのは医療ドラマや名探偵コナン。
サバイバル系のものも好きで、見ながら何か知識を得られるものに惹かれるようだ。
三男は、何でも見るけど基本はEテレ。
同じテレビの前に座っているのに、見ているもの・見方まで全然違う。
食卓に座ると、それぞれの個性がさらに出てくる
食べ物の好みも違う。
長男は和食派。
次男と三男は洋食系が好き。
食べる量も、食べ方も違う。
長男は、とにかく食べるのが早い。
ものすごく早い。
今では大人2人分くらい食べることもある。
でも、昔は少食だった。
年少くらいまでは、あまり食べなかったのに、年中くらいから急に食べるようになった。
そのまま少しぽっちゃりしてきたけれど、最近は身長も伸びてきて、少しホッとしている。
次男も、もともとは少食だった。
三男より食べないこともあったくらい。
それが小学3年生になって、最近は少しずつ食べる量が増えてきた。
三男はまた違う。
自分が何を食べたいかというより、
「みんながおかわりしているから、僕も!」
という感じが強い。
人気のおかずが出ると、お兄ちゃんたちにつられて食べる。
おかわり競争に参加したいのかもしれない。
そして、食卓で一番よくしゃべるのは次男。
ご飯を食べながら、とにかくよくしゃべる。
嫌いなものが出てきたときも三者三様。
長男は、とりあえず少しは食べる。
次男は、手をつけない。
三男は、口に入れても吐き出す。
おかわりの仕方も違う。
長男と次男は自分で取りに行く。
次男は、食べられる量以上に入れてしまって、残して怒られることもある。
三男は、
「パパ、おかわりー」
と誰かに頼む。
こういうところを毎日見ていると、
「同じ兄弟なのに、本当に違うな」
と思う。
でも、違うのは食べ物だけじゃない
友達との遊び方も違う。
長男は、小学1年生のころから友達と少し離れた公園まで遊びに行っていた。
カードゲームやゲームをして遊ぶことも多かった。
次男は、小学3年生になった今でも、主に近所の友達と遊んでいる。
自分の家や友達の家。
家の前で鬼ごっこや追いかけっこをしていることも多い。
お風呂もそう。
長男は、かなり早い時期から一人で入るようになった。
次男は、いまだに誰かと一緒に入りたがる。
よく三男を誘っている。
三男は、
「ママと入りたい」
と言いながらも、結局次男と一緒に入る。
こういう小さな場面を見ていると、3人の性格がなんとなく見えてくる。
長男は一人でどんどん進む。
次男は誰かと一緒が好き。
三男は、その間をうまく行き来している。
同じ「片付けて」でも、返ってくる答えが違う
そんな3人に、同じように
「片付けて」
と言っても、もちろん同じようには動かない。
長男は、自分のものだけ片付ける。
次男は、その日の気分次第。
自分のものだけ片付ける日もあれば、なぜかみんなのものまで片付けている日もある。
そして三男。
「一緒に片付けよう」
と言うと、逃げる。
ところが、みんなが何もしないまま寝ようとしていると、なぜか一人で片付け始めることがある。
「なんで今?」
と思う。
こういうとき、わが家では「何でも入れていいBOX」という仕組みも活躍している。
👉「何でも入れていいBOX」、わが家はカインズのこれを使ってます
同じ言葉をかけても、反応はそれぞれ。
だから、だんだん私も「同じように言えばいい」とは思わなくなってきた。
伝え方だって、同じでは伝わらない
子どもに何かを教えるときもそうだった。
長男が小さいころは、本を読んで伝えることができた。
私が伝えたいことを本にして渡せば、自分で読んで、そこから知識を広げていく。
長男には、それが合っていた。
でも次男は、文字を読むことや文章を読み取ることが苦手。
同じことを伝えるなら、口で説明したほうが伝わりやすい。
三男は、絵本なら絵を見る。
絵を見ながら理解していく。
考えてみれば、私の関わり方も3人で同じではなかった。
長男が一人っ子だったころは、今より時間もあった。
一緒に本を読む時間もあったし、こどもちゃれんじもやっていた。
次男のころには、すでに兄弟2人の子育て。
長男のお世話をしながら、次男のお世話をしていた。
だから、次男に同じようにしてあげられなかったこともある。
「3人とも同じように育ててきた」
と思っていたけれど、実際にはそうでもない。
育った環境も少しずつ違う。
私との関わり方も違う。
そして、そもそも本人たちが違う。
だからこそ、同じ方法ではなく、その子に合う方法を探していく必要があるんだと思う。
それぞれの「人との関わり方」も違う
3人を見ていると、人との関わり方にもそれぞれ個性がある。
長男は、任せられる。
お金を持たせて買い物を頼むこともできる。
自分で調べて、自分で考えて、
「こうしたい」
と計画を持ってくる。
次男は、人のことをよく見ている。
三男がくしゃみをすると、すぐにティッシュを渡してあげる。
誰かのために何かをするのも好き。
バレンタインにみんなのお菓子を作ろうとしたり、帰省のお土産をみんなに買おうとしたり。
「お客さんが来たら、僕が卵焼き作る!」
と言うこともある。
誰かに喜んでもらうことが好きなのだと思う。
そして三男は、人を頼るのがうまい。
次男がダメなら長男。
ママがダメならパパ。
「牛乳入れてー」
「僕にスプーンとってー」
「ゼリーの蓋、開けれなーい」
と、次々にお願いする。
そして、なぜか誰かがやってくれる。
末っ子の強さだと思う。
さらに、三男には小さな「ママ好き」もある。
道端の野花を摘んで、
「ママにお花とってきたよ」
と渡してくれる。
私が髪型を変えたり、新しい服を着たりすると、
「ママ、かわいいー」
と言ってくれる。
こういうことをされると、なんだかんだ嬉しい。
同じ「優しさ」でも、3人とも出し方が違う。
怒ったときまで違う
もちろん、困ることもそれぞれ違う。
長男は、すねる。
そして、理屈で言い返してくる。
次男は、怒る。
走って逃げる。
すねる。
足をドンドンする。
三男は、口をへの字にして、肩をぐっと上げて怒る。
そして泣く。
誰かにくっつく。
次男・三男が落ち着くまでこもる場所は、家のあちこちにある。詳しくはこちらにまとめてる。
👉おうちのあちこちにできた”心の避難場所”|わが家流カームダウンスペース
同じ「怒る」という感情なのに、表現方法が全然違う。
だから、こちらの対応も変わってくる。
長男には、話をして納得してもらう。
次男には、まず気持ちが落ち着くのを待つ。
三男は、くっついてきたらくっついている。
3人育てているのに、毎日やっていることは「3人分の子育て」なのだと思う。
それでも、比べてしまう
ここまで違うと、
「この子はこの子」
と思えることも増えた。
でも、比べてしまうこともある。
特に、成長のタイミング。
長男と次男は、2歳ごろにはほとんど失敗もなくオムツが外れた。
次男は12月生まれなのに、とてもスムーズだった。
一方、三男は年少になった今でも、まだオムツ。
ひらがなもそう。
長男は小さいころから文字に興味があった。
次男は、お風呂にひらがなのポスターを貼っても、そこまで興味を示さなかった。
そして三男は、最近になって自分の名前のひらがなに興味を持ち始めた。
「お兄ちゃんたちはできていたのに」
と思ってしまうことは、今でもある。
でも、3人を育ててきて、少しずつ分かってきた。
同じように育てることと、同じように育つことは、全然違う。
同じ親でも。
同じ家でも。
同じように声をかけても。
同じようにはならない。
全然違うのに、やっぱり兄弟
そんな3人だけど、ふとした瞬間にはちゃんと兄弟だと思う。
ケンカしていたはずなのに、いつの間にか3人でテレビを見ている。
プールに行けば、3人で遊んでいる。
ケーキを出せば、ろうそくを3人で消そうとする。
さっきまで怒っていたのに、気づけば隣にいる。
性格も違う。
好きなものも違う。
得意なことも違う。
困ることも違う。
成長するスピードも違う。
それでも、3人でいる。
その姿を見ていると、
「3人とも、ちゃんとこの子たちなんだな」
と思う。
ここから先も、3人を同じように育てることは、たぶんできない。
というより、する必要もないのかもしれない。
長男には長男の。
次男には次男の。
三男には三男の。
その子に合う関わり方がある。
3人育てて、ようやく少しずつ、そんなことが分かってきた。






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