今から10年前のこと。
赤ちゃんと2人きりの、息が詰まりそうな毎日。
子育てがしんどくて、現実から逃げたくて。
占いにハマったり、風水を試してみたり、夜な夜なドラマを見たり…。
そんな悪循環にどっぷりはまっていた時期がありました。
夫は帰りが遅くて、夜10時や日付が変わるころにやっと帰宅。
朝は6時過ぎには家を出るから、ほとんど会話もなし。
「日本語が通じない赤ちゃんと、私」
たった2人きりで、何も予定のない1日が始まる。
その瞬間の、あの絶望感は今でも覚えています。
掃除も、洗濯も、料理も…
やらなきゃいけないことは山ほどあるのに、赤ちゃんのお世話だけで精一杯。
ただ抱っこして、テレビを見て、1日が終わっていく。
「こんなに大変だなんて、誰も教えてくれなかった」
「こんなはずじゃなかった」って、何度も思いました。
気分を変えたくて、100均で可愛い飾りを爆買い。
でも帰宅すれば、子どもに壊されるから結局飾れず…。
「無駄遣いしちゃった…」と自己嫌悪。
そんな時に限って、子どもは言うことを聞かない。
イライラして、また怒ってしまって、自己嫌悪のループ。
逃げたくて動いているのに、
結局、自分を追い詰めているだけだったのかもしれません。
でも今ならわかります。
あの頃の私は、ただ必死だったんです。
なんとかして、少しでも楽になりたかった。
今、あの頃の私に声をかけるなら──
「もっと甘えてよかったんだよ」
家にこもってばかりじゃなくて、
もっと外に出てもよかった。
はじめての子育てだから、
マザーズバッグに着替え、オムツ、ミルク…と、
何もかも準備しないとダメだと思い込んでいたけれど。
実際は、ちょっと近所を散歩するくらいなら、
ケータイとハンカチだけ持って、手ぶらでよかった。
外に出て、近所の人とちょっと話すだけでも、
赤ちゃんを「かわいいね」って褒めてもらうだけでも、
きっと心がふっと軽くなったはず。
ひとりで頑張らなくてよかった。
もっと、周りに頼ってよかった。
だから今──
同じように、はじめての子育てで
「自分だけが置き去りにされてる」ように感じている人がいたら。
子育てがつらいなって、思っている人がいたら。
伝えたい。
子どもの成長は、本当に早いです。
半年後、もっと言えば1ヶ月後には、きっと状況が変わっています。
悩みも変わっていく。
でもね。
ママも赤ちゃんも、必ず少しずつ成長している。
止まってなんかいない。
今のしんどさだって、
いつかきっと、笑って話せる日がくるから。
そして何より、忘れないでほしい。
あなたは、もう十分頑張っています。
自分を守って、赤ちゃんを守って、
それは何よりも尊いことです。
どうか、自分を責めないで。
あなたは、ちゃんと進んでる。
大丈夫。応援しています。
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